vol.6 替えの効かない歯車
現代人は部品です。
総合力のある人間が少なくなってきて、
ある一つの事しかできなくなってきた。
中にはできる人はいるけれども、
ある一つの事しか許されなくなってきた。
それは何故なのかというと、結果が変わるからです。
過去に得た販売実績や成功を繰り返すには、
同じ質で価値を提供しなくてはいけない。
昔の下駄職人さんは、
下駄の製造から販売まで全てを行っていた。
大まかな流れから、各所での細かい作業まで、
すべて把握していたから、何でも自分ひとりで作れた。
また、作るときの状況、気分などによって、
こしらえた商品は、同じ下駄でも微妙に違っていた。
大まかな品質は同じだけれど、細かい部分で違いがあった。
それでも売れたし、許された。
すべて自分の考えで出来たので、楽しかったでしょうし、
生きがいを感じることができました。
ところが、現代ではどうでしょうか。
工場での仕事などは本当にそうですが、
ラインの特定の部分だけの仕事をすれば良いだけ。
担当する仕事だけ完璧に行えば、給料をもらえる。
全体的な流れを知らなくても、最終的には、物は完成する。
担当部署を分けて、各所のプロフェッショナルを多く集める。
そこで働く人間は、担当の仕事は問題ないけれど、
その前後の仕事は全く知らない。
ここは別の部署が行う部分だからという理由で、
前後を全く知らないし、また知ることも許されない。
ただロボットのように、同じことを繰り返すだけ。
疑問にも思わず、ただ言われたことを、黙々とこなす。
総合力がないから、部品のように扱われることに甘んじている。
いつでも替えの効く歯車です。
仕事の遣り甲斐を感じることは不可能です。
人間的な発展は、分化された現代の仕事にはありません。
現代人は替えの効く歯車、部品、螺子です。
その状況から抜け出す方法は、型にはまることを怖れ、
新しい、まだ存在しない”もの”を、創ることを続けること。
生み出す姿勢で生きることで、総合力がついてきます。
生きている実感を得るために、
替えの効かない歯車になろう!!
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